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理解していますか?営業利益・経常利益・純利益などの様々な利益の違い

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[最終更新:2016年6月23日]

利益だけでも様々な種類がある

一口に利益と言っても、営業利益や経常利益など様々な区分があります。日経新聞を読んでいると頻繁にこの用語が出てきます。

では、これらの違いとは何でしょうか。

売上総利益(粗利)

一般的に粗利と呼ばれる利益。単純に売上から売上原価を引いた利益が売上総利益です。

例えば、2000円で仕入れた洋服が5000円で売れたとすると、売上総利益(粗利)は3000円です。これは簡単ですね。

もし2000円の洋服を100着仕入れて、そのうちの80着が5000円で売れたとした場合。この場合は売り上げは400,000円ですが、仕入れは2000円×80着=160,000円で計算されます。売れ残った20着は資産として計上されます。

売上 - 売上原価 = 売上総利益(粗利)

営業利益

商品を売るためには様々なお金がかかります。人件費や店舗の賃料、光熱費、消耗品も必要です。お店の宣伝もしなきゃいけないですね。このような経費を販売費及び一般管理費といいます。売上総利益から販売費及び一般管理費を引いた利益を営業利益といいます。

販売費及び一般管理費に含まれる経費

  • 人件費(給料やボーナス)
  • オフィスや店舗の賃料
  • 通信費
  • 水道光熱費
  • 広告宣伝費
  • 接待交際費
  • 保険料
  • 交通費
  • 消耗品費 などなど

売上総利益 - 販売費及び一般管理費 = 営業利益

経常利益

営業利益は売上から本業に関わるコストを引いたものでした。しかし、企業というのは本業以外からも収入や支出があります。本業以外の損益を営業外収益・営業外費用といいます。営業利益から本業以外の損益を加えたのが経常利益です。

営業外収益

  • 受取利息
  • 受取配当金
  • 有価証券売却益 など

営業外費用

  • 支払利息
  • 有価証券売却損
  • 有価証券評価損 など

本業で儲けていても、借入金の利息は払わないといけませんね。逆に、株で儲けているような会社もあったりします。

営業利益 + 営業外収益 - 営業外費用 = 経常利益

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税引前利益

毎年発生する損益だけでなく、一時的に発生してしまう利益や損失もあります。たとえば、不動産を売却したりとか災害があって損失が出たり。これらを特別利益・特別損失といいます。これらの損益を経常利益から引いたのが、税引前利益です。

特別利益

  • 固定資産売却益
  • 長期保有の有価証券売却益
  • 関係会社・子会社株式売却益
  • 引当金の戻入金
  • 前期の損益修正 など

特別損失

  •  固定資産売却損
  • 長期保有の有価証券売却損
  • 災害による建物の損失
  • 前期の損益修正 など

本業の収益と別にすることによって、本業の収益性の分析がしやすくなります。

経常利益 + 特別利益 ー 特別損失 = 税引前利益

当期純利益

税引前の利益から、支払う税金の額を引いたのが当期純利益です。これが、企業の最終的な利益です。税金とは、法人税、住民税及び事業税ですね。

税引前利益  −  税金  =  当期純利益

利益のまとめ

単純に売上から仕入れを引いたのが、売上総利益(粗利)。本業に必要な経費を差し引いて得た利益が、営業利益。本業以外での収益を加味して残ったのが、経常利益。一時的な損失や利益を加味して残ったのが、税引前利益。そして、支払う税金を引いて最終的な利益が当期純利益です。

当期純利益だけを見ても、企業の収益性を分析することはできません。一時的に株や不動産の売却で儲けただけかもしれません。もしくは、本当は儲かっていたのに、災害などで一時的に赤字になってしまうこともあります。これらの収益は別で考慮しないといけません。そのため、このように区分しているんですね。

 

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株式投資に使えるROEやROAなどの収益性分析

ここでは、応用編としてROEやROAなどの指標を使った収益性の分析について書いていきます。

財務諸表は企業の通信簿

上場企業は4半期ごとに決算書を公表しており、これは企業ホームページのIR情報で閲覧できるようになっています。

決算書を読むことによって、一年間でどれだけの利益(損失)が出たのか、売り上げがどうだったのか、借金はどれだけあるのかなど、様々なことが分かります。

ただ決算に書いてある数字だけを見るのではなく、他の会社と比べたり、前期の決算とくらべたりすることによって収益性を知ることができます。

収益性分析には利益だけでなく、バランスシートも見る必要があるので、簡単に説明します。

バランスシート(貸借対照表)の図

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借りたお金が負債。株主の出資で調達したお金や余剰金が自己資本。自己資本と負債を足すと総資産と同じになります。

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ROA(総資本経常利益率)

企業が持つ資産(バランスシートの左側)に対して、どれだけ利益があるのかを表すのがROAです。

例えば、A社は総資産が5000万円で500万円の経常利益、B社は2000万円で500万円の経常利益だとすると、B社の方が資産をうまく活用できていることになります。

ROA(%)= 経常利益 ÷ 総資産 × 100

ROAは上の式で求めることができます。A社のROAは10%、B社は25%になります。

ROE(自己資本利益率)

自己資本でどれだけの儲けがあるのかを見る指標がROEです。株主が出資したお金をどれだけうまく活用できたかを知ることができます、株式投資においては非常に重要な指標です。

A社の自己資本は1000万円で当期純利益が200万円。B社の自己資本は800万円で当期純利益は200万円だとすると、B社の方が少ない自己資本で利益を出せていますね。

ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

A社のROEは20%、B社のROEは25%です。

ちなみに、純利益は一時的な要因で変動しやすいので、他の年と比べてみる必要があります。

余談ですが、日本はROEが低いとしばしば指摘されています。これは、「日本は株主のお金で儲けを出せていない!もっと稼げよ!」という批判なのです。

売上高総利益率

売上高に対してどれだけの総利益(粗利)があったのかを見る指標が、売上高総利益率です。例えば、500円で仕入れた商品を1000円で売れるより2000円で売れた方が良いですよね。

とてもシンプルですが、仕入れに対して高い金額で売るには、ブランド力や販売力がないといけません。企業が提供する商品やサービスの付加価値を知ることもできる指標なのです。

売上総利益率(%)= 売上総利益 ÷ 売上高 × 100

一般的には、企業の本業での収益性を表す指標だと言われています。業種によって数字が大きく異なるため、同業他社と比較して利用しましょう。

売上高営業利益率

 商品やサービスを売り上げるためには、様々な経費が発生します。それらのコストを加味するのが売上高営業利益率です。粗利は稼いでいても、広告費や人件費にお金がかかって利益が残っていないこともあります。逆に粗利は少なくても、コスト削減で儲けている会社もあります。

売上高営業利益率(%)= 営業利益 ÷ 売上高 × 100

こちらも業種によってバラつきがあるので、同業他社と比較しましょう。また、時系列で比べたり、売上高総利益率とセットで見たりします。

EBITDA

営業利益は減価償却費をすでに引かれている利益です。そもそも、減価償却費というのは会計上の数字であり、その期間に実際にかかったコストとは異なります。

そのため、実際にかかったコストを把握するには、減価償却費を除外する必要があります。その減価償却費を営業利益から除外したのがEBITDAです。

EBITDA = 営業利益 + 減価償却費 もしくは

EBITDA = 税引前利益 + 特別損益 + 支払利息 + 減価償却費

正式なのは後者の式ですが、上の式で使われることもあり、こちらの方が分かりやすいかと思います。

設備投資で多額の費用が計上されると短期的には利益が大きく減ってしまいます。EBITDAには、短期的な設備投資の影響を除外でき、長期的な収益性を把握できるというメリットもあります。

儲かりそうな株の見分け方とは?

様々な収益性分析の方法を紹介しましたが、私がおすすめするのは、断然ROEです。株主が出資したお金でしっかり稼いでいることは成長性を見る上で非常に重要だからです。

しかし、ROEが高い企業というのは他の投資家にすでに買われている可能性があるため、ROEだけを見ても十分ではありません。そこで、利用するのがPER(株価収益率)です。

PER(倍) = 時価総額 ÷ 純利益 ( = 株価 ÷ 一株当たり純利益 )

例えば、時価総額100億円の会社の純利益が10億円だったとすると、PERは10倍になります。この数字が低ければ低いほどお買い得感があります。利益が多いわりに、株価が安くなっていることになります。

ただ、注意して欲しいのはPERが低いということは、利益は出してるけど今後の成長は見込めないと判断されている可能性がある点です。そのため、PERだけを見ても、良い判断はできません。

ですので、先ほど説明したROEとPERをセットで見ることをおすすめします。これらを組み合わせることで、少ない自己資本でしっかり稼いでいるのに、割安で放置されている企業を見つけることができます。

そして、必ず同業他社と比較をしましょう。ROEやPERは業種によって違いが出てしまうからです。

ROEとPERは、証券会社が提供するツールで簡単にスクリーニング(条件指定で絞り込むこと)できます。

もちろん、他の数字もしっかり分析した方が良いです。ただ、そこまでの時間が取れないという方は最低でもROEとPERはチェックしましょう。

どの企業の株を買ったら良いか分からないという方はこれらを参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

注意:必ず儲かるという話ではありません。投資は自己責任でお願いします。

 

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